「最近、子どもと何を話したらいいか分からない…」そう感じている親御さんは多いのではないでしょうか。スマホやゲームに夢中で、なかなか心を開いてくれない。そんな時こそ、音楽の力を借りてみませんか?
音楽は、子どもの心を映す鏡です。彼らがどんな音楽にハマっているかを知ることは、彼らの興味や価値観、そして時には抱えている悩みを理解するための最高の入り口になります。この記事では、音楽をきっかけに子どもとの対話を深めるための具体的な方法をご紹介します。今日から実践できることばかりなので、ぜひ読み進めてみてください。
なぜ、子どもの「好きな音楽」を知ることが大切なの?
音楽は、単なるBGMではありません。思春期の子どもたちにとって、音楽は自分の感情やアイデンティティを表現する大切なツールです。
- 心の声に耳を傾けるヒント: 子どもが聴いている曲の歌詞には、彼らが共感していることや、考えていることが詰まっています。「この歌詞、すごくわかるんだよね」と話してくれたら、それは彼らの心の声を聞く絶好のチャンスです。
- 価値観や世界観の理解: 好きなアーティストのファッションや言動、生き方まで、子どもは無意識のうちに影響を受けています。彼らが「推し」にどんな魅力を感じているかを知ることは、子どもの価値観を理解することにつながります。
- 共通の話題で距離を縮める: 「何聴いてるの?」という一言から、会話が弾むこともあります。共通の話題があるだけで、親子関係はぐっと親密になり、友達のような関係を築くことができます。
ステップ1:親から「心を開く」勇気を持つ
子どもとのコミュニケーションを始める第一歩は、親から心を開くことです。一方的に「あなたの好きなものを教えて」と聞くのではなく、まずは自分の好きな音楽や思い出の曲について話してみましょう。
- 自分の「思い出の曲」を語る: 「お父さんはね、学生の時、この曲をよく聴いていたんだ。なんか青春って感じがしてさ」といったように、自分の体験談を交えて話すと、子どもは興味を持って聞いてくれるかもしれません。TikTokでは親世代の曲やそれ以前の曲もダンスに使われています。TicTokメドレーで流れる曲について話すのも楽しいですね。
- 今の「推し」について話す: 「最近、このアーティストの曲にハマっていてさ。すごくカッコいいんだよね!」と、親が夢中になっている姿を見せることで、子どもは「親も音楽を楽しんでいるんだ」と安心し、自分の好きなものを共有しやすくなります。
親が自分の内面を少しだけ見せることで、子どもは「話しても大丈夫なんだ」と感じ、安心して心を開いてくれるきっかけになります。
ステップ2:一緒に音楽を「体験」する
会話だけでなく、行動を共にすることも大切です。同じ空間で同じ音楽を体験することで、言葉以上のコミュニケーションが生まれます。
- プレイリストを共有する: 家族みんなで一つの音楽サブスクリプションサービスを利用しているなら、子どものプレイリストを聴いてみましょう。そして、「この曲いいね!誰の曲?」と感想を伝えてみてください。自分の好きなものを褒められることは、子どもにとって何より嬉しいことです。子どもが聴いている曲や見ている動画も履歴でみることができるので年齢にそぐわないコンテンツを見ているかどうかも確認することができます。
- 一緒にライブ映像を観る: 子どもが好きなアーティストのライブ映像やミュージックビデオを一緒に観るのもおすすめです。盛り上がるポイントで一緒に手拍子をしたり、感想を言い合ったりするだけで、その場に一体感が生まれます。
- ドライブ中にリクエストする: 車での移動中など、日常のふとした時間に「今日はあなたの好きな曲をかけていいよ」と言ってみましょう。子どもが選んだ音楽を聴きながら、「この曲のどんなところが好きなの?」とさりげなく質問することで、自然な会話が生まれます。私はうちの子に車での移動中は音楽を選ぶとき以外画面を見ないように伝えて選んでもらっています。たいてい今はまっているアニメのopが多いですね。
ステップ3:音楽から広がる「子どもの世界」を深掘りする
音楽をきっかけに、子どもの興味はどんどん広がります。その広がりに合わせて、親も一緒に情報収集をしてみましょう。
・子どもが好きな曲を一緒に歌う:ラップが速い曲や超絶技巧な曲(Creepy Nutsさんの「Bling- Bang-Bang-Born」はかなり速い)も中にはありますが歌えるところだけ歌ったりしています。ちょっと 前ですがYOASOBIさんの「アイドル」はがんばって歌えるようになりました。
- 好きなアーティストの「背景」を調べる: 子どもがハマっているアーティストが、どんなルーツを持っているのか、どんなメッセージを伝えているのかを調べてみましょう。「このバンド、実は結成するまでにいろんな苦労があったみたいだよ」といった話をすると、子どもはより深い興味を持つかもしれません。
- 音楽ジャンルの「歴史」を知る: K-POPやボカロ、ヒップホップなど、子どもが好きな音楽ジャンルの歴史や文化について調べてみるのも面白いでしょう。親が「へぇ、そうなんだ!」と新しい発見をすることで、子どもは「自分の好きなものを知ろうとしてくれている」と感じてくれます。
- 関連コンテンツをチェックする: 好きなアーティストが出演しているバラエティ番組やインタビュー記事、YouTubeの動画など、音楽以外のコンテンツにも目を向けてみましょう。音楽以外の話題でも盛り上がることができ、親子の会話の幅が広がります。
おわりに:音楽は、心を通わせる最強のツール
子どもとのコミュニケーションに悩んだ時、音楽は心を通わせるための最強のツールになります。「何聴いてるの?」というシンプルな問いかけから、子どもの内面、価値観、そして世界観を知る旅が始まります。
親が子どもを理解しようと歩み寄る姿勢こそが、彼らとの関係をより豊かにする一番の秘訣です。今日からぜひ、子どもと一緒に音楽を楽しみ、たくさんの思い出を作っていきましょう。
コメント